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年間行事

                      護摩「毎月28日(不動明王縁日)」

弘法大師(774-835)から伝わる密教儀式である護摩修法を行う。護摩となる元はバラモン教からの宗教儀礼でありますが、釈迦の紀元前500年前には興隆せず、釈迦滅後500年後に大乗仏教が起こり、その中に密教が取り入れられ護摩修法の儀式が整えられていきました。護摩とは梵語homaの音写であり、人間のもつ煩悩を焚焼し、諸神仏に祈祷することで願主の祈願を成就させる深奥なる密教の奥秘であります。密教は初期、中期、後期に教伝は異なり、日本に伝わる密教は純密といわれる中期密教であります。護摩にもさまざまな修法がありますが、当寺では「息災法」という災害のないことを祈るもので、個々の苦難、煩悩を即滅されることを主としており、国家安寧、地震や疫病などの多くの災いが消除されることを祈願する修法であります。 現在では面前にして護摩を修法する機会が少なくなった大阪市内での護摩は、真言密教の真髄を唯一眼前することができます。真言宗は真言密教とも称し、仏だけでなく神仏の習合であり、火の神である「火天」と「不動明王」ならび諸仏を迎え、供物を捧げ祈祷いたします。祈願者は願い事を祈願木札に添え、心願の成就を神仏へ祈願いたします。世には医学など様々な分野とプロフェッショナル。その道となる有識者はいるにも関わらず、神や仏に祈祷をすることは科学的に証明はできない神秘かつ幽玄な密教観であります。

                                                           合掌